PowerMac6100用16MBオンボードメモリの製作

1999.03.29

PowerMac6100用16MBオンボードメモリを製作してみます。
6100にはオンボードメモリ(8MB)とSIMMスロットが2基あり、Appleの保証する最大メモリ容量は72MBということになっています。
しかし、このマシンのSIMMスロットには128MBのSIMMを2枚させば合計264MBで問題なく動作できる事がわかっています。
そして、詳細に調査(うそ?)したところ、オンボードメモリに使用されているアドレス空間は16MBである事が判明しました。
では一丁、作ってみよう、というものです(^-^;;;

4. エッチング
いよいよ今回はエッチングです。エッチングというのは、基板上全面にある銅箔のうち、回路の配線に使う部分をマスキングしておいて、残った不要部分を溶かして除去するという工程ですから、とても重要です。

といっても、前回現像した基板をエッチング液につけるだけで完了してしまうので、あまりエッチングについて書くことはありません(^^ゞ。
ただ、Paddieは現像の時と同じように、袋式でエッチングしました。しかし、これも特に画像を載せて解説するほどのことでもないですよね(T_T)

袋式の利点は、意外とムラなくエッチングできるということと、常に状態が確認できること、そして、なによりも、エッチング液が少しだけで済むということでしょう。
しかも使い終わった液は、まだ使えるようならそのまま置いておけるというのもいいですね(^^ゞ<--貧乏症

エッチングの完了した基板はちょっと感動モノです\(^O^)/
下の写真ではわかりにくいとは思いますが、緑色の金属光沢のあるパターンなんです。
こんな状態は、自作でないとまず見ることはできないと思いますよ(^,^)
こんなモノが自作できるのか!!って、思ってしまいます。大げさだと思われるかもしれませんが、感光基板初体験のPaddieとしては大感動だったのです(^o^)
エッチングの完了した状態がこれです。細いパターンもくっきりと残っています。(残らないと困りますけどね...)

例によって解像度は低いです(^^ゞ
あまりにもわかりにくいので、一部分だけ、ちょっと解像度を上げてみました(^_^;
どのあたりか、わかりますか??

表面にはまだ感光剤のマスクが残っていますので、今度はこれを除去しないといけません。基板の説明書にはシンナーで拭くかクレンザーで磨けと書いてありますが、Paddieはこう考えました。

感光剤が残っているのだから、それを感光させれば現像液で溶かすことができるのでは??

ということで、今度は太陽光線で露光します。
太陽光線の紫外線は蛍光灯とは比べモノにならない位強力ですので、3分もあてれば充分でしょう。(たぶん...)

で、再び現像液に漬けます。すると、みるみるマスクが溶けて、見事に銅の光沢になりました\(^-^)/
そして、このきれいな銅配線が酸化しないように、また、ハンダがしっかりのってくれるようにプリント基板用フラックスを塗っておきます。

Paddieが今回使ったのは無洗浄タイプのフラックス(サンハヤト HB-20F 20cc入り 280円で購入)です。これはさらっとしているので塗りやすいです。
左側の写真がフラックス、そしてその右がフラックスを塗った基板のアップです。少し見えにくいですが、細いパターンの様子も見えていますね。

まだサイズが最終品とは違いますし、穴あけもしていませんが、これで、一応プリント基板は完成に近い状態です。
もうすぐ基板自体は完成しそうなんですが、まだまだ先は長いですねぇ〜。



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