6100型Linuxサーバーの製作 | ||||
1999.10.20 PowerMac6100筐体を使ってLinuxサーバーを製作しました。 6100の筐体はスリムでかっこいいので家庭内サーバーとして使いたかったのです(^^) しかし、そのまま6100にMKLinuxなどを載せてサーバーにしてもおもしろくないですよね(^-^; というわけで、DOS/Vマシンを詰め込み、Linux(TurboLinux)をインストールしてサーバーに仕立て上げて みました。 | ||||
1. はじめに | ||||
部材のいろいろですね(^^) PowerMac6100の筐体はSofmapで買った6100のものを流用しました。 これはもともとアドレスデコーダの実験のために購入したのですが、 ロジックボードだけ死んだ初代実験用6100があるため、筐体は一つあまっていたのです。 ここにDOS/Vのマザーボードを詰め込むのですが、かなり小さなボードでないと入りません(^^; 6100の筐体ではボードの大きさだけではなく高さも問題になりますから、 ビデオ回路を搭載したボードがほしいですね。 Paddieの見つけてきたのはTekramの P5M4-Mというボードです。 これに載せるCPUはK6-2/400MHzにしました。値段が安かったのです(笑) メモリははじめは64MBにするつもりでしたが、パーツを買い集めていくうちに予算が少しあまりそうだった ので、さらに128MB追加しました。合計192MBなんですが、 M/Bの仕様でVRAMにいくらか割り当てる必要があるので、 4MBをVRAMに使用するとして、メインメモリとして使えるのは188MBという中途半端な数字になりました。 HDDはIBMのDTTA351010(uATA33/10.1GB) にしました。というか、これはモンスター君の実験の時に買ったモノ で、モンスター基板はこのディスクを8.4GBと認識するので使わなかったのです。 CD-ROMドライブはMITSUMIのCRMC-F140S2です。 12/16倍速(ATAPI)のものです。 FDDはなんだかよくわかりませんが、安い2モードドライブを2200円で買いました。 この機械はPROXYサーバーとして使いますので、ネットワークカードは 二枚刺しとなるのですが、 6100の筐体に入れるのにはやはり高さが問題になります。 いろいろ検討した結果、ナカガワメタルの100Base-TX PCIバスイーサネットボード という大まかな名前のモノを2枚購入しました。 これは一部の方には赤い基板のNICとして存在を知られているカードなのですが、やたらと 背が低いので6100に内蔵するにはもってこいなのです。 当然ケースに固定するための金属プレートは使いません(^^) これはVIAのVT86C100Aというチップを搭載しているためLinuxでは カーネルが自動認識してくれます(^o^) そのほかに、キーボードやマウスも適当な安いモノを買いました(笑) | ||||
2. 組み立て | ||||
組み立てといってもガンガン組み立てただけなので特に書く内容もないのですが、それではあまりにもつまらないので
内部の写真を載せておきましょう(^^)
さて、ここまで読むと、特に苦労もなくできそうに思えるかもしれません(^^) でも実は違うのです。 このように収めるために苦労した点を紹介しましょう。 まず、一番の苦労ポイントはリヤパネルです。 ATXマザーと6100の後部ポート類は当然全然違う配置をしていますし、 DOS/Vマシンと違ってMacではリヤパネルのポート部だけ外れて交換ができるというようには なっていないので、リヤパネルそのものをつくってやらないといけません。 Paddieはこういうリヤパネルを作りました。 筐体下部に張ってある黒いモノは6100の放熱における常套手段、給排気分離隔壁 (別名:戸あたりテープ)です。 パネルのプレート部分は発泡塩ビ板の1mmを二枚と3mmを一枚で作ってあり、 もとのパネルとはかなりイメージのちがうものに仕上がりました。 作ったと言っても、もとのパネルに大穴をあけて、全体を覆うように新しく パネルを作って貼り付けるという方法で作っていますので、金属ケース部分とのかみ合わせは(当たり前ですが) ばっちりです(^^) 元の筐体は梨地になっているので、Paddieは塗装で梨地を表現 しました。 まずはふつうに塗装した後、艶消しクリヤを遠くからササっと吹き付けるという事を 何回も繰り返すのです。 こうすると、塗料の粒子が独立したまま乾燥しますので、梨地を表現することができます。 なれてくるとスプレー缶のボタンの押し具合で粒子のサイズをある程度コントロール できるようになってきます(^^) 次に苦労したのはマザーボードとCD-ROMドライブとの干渉です(^-^;;; これは、CD-ROMドライブとゲタの間にスペーサーを挟んでドライブ自体を斜め に装着してみたのですが、まだ干渉するのでマザーボードも斜めに取り付ける という方法でなんとかなりました。(写真ではわかりませんが微妙に傾いているのです。) 上の内部写真では傾けるために取り付けたスペーサーの一部がマザーボードの下に少し見えています。 マザーボードの電源側にあるグレーのものがそうです。 次にCD-ROMドライブのトレイです。 買ってきたドライブのトレイは横幅が微妙に広く、そのままでは筐体カバーに開いた口から排出できません。
以上でハード的な内容はおしまいです(^^) | ||||
3. ソフトウェア | ||||
次にソフトの話です。
このバージョンアップでXFree86のバージョンが3.3.4に上がり、Paddieの買ってきたP5M4-M のオンボードビデオに対応したそうです。 でもアップデータとは言っても、フルインストールもできるものなので、たぶん製品版に収載されている商用アプリは使わないであろうPaddieは、 何か釈然としないものを感じるのでした。 さて、OSは動くようになりましたが、サーバーとして使う、特にAppleShareサーバーとして動作して もらうには、TurboLinuxのコンパニオンCDに収載されているNetatalkをインストールする必要がある のですが、これはTurboLinuxの「Turbopkg」で簡単に導入できました(^^) そして、設定ファイル(/etc/atalk/atalkd.conf)に「eth0 -phase 2」と書くだけで今のところ正常に動作しているようです。 そのほかにも家庭内Webサーバー(Apache)にもなるし、家庭内メール送信サーバー(Sendmail)にもなるし、家庭内ネームサーバー(BIND)にも なっていますが、これらはすべてTurboLinuxの収載パッケージでまかなっています。 次にPROXYサーバーですが、これには電総研のGeleGateを使う 事にしました。 HTTPとTelnetとPOPのプロキシとして使っています。 まだ実際には接続していないので、今の時点で書けるのはこれくらいです。 | ||||
4. 接続 | ||||
このサーバーを接続するにはどうするのかというと、二枚のネットワークカードのうち一枚は(Eth0)家庭内LANに接続し、
もう一方(Eth1)はケーブルモデムに直結します。 つまり、直接ケーブルモデムにつながっているのはこのサーバーだけということなんですが、 Paddieの家のネットワーク配線図を書いておきましょう(^^)
どちらにしてもケーブルモデムが下り最大6Mbpsですから10Mあれば十分でしょう(^^) と、いうわけで、ひとまず完成なんですが、また何か変更があったりしたら追記していこうと思っています。 | ||||
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